岐阜県が誇る「無添加ラーメン」の老舗
日本の優良企業による無添加食品を紹介する連載、第3回は「ノンカップ麺」シリーズの「和風ねぎ入りそば」です。
「ノンカップ麺」は無添加にこだわったラーメン、そば、うどんの即席麺のこと。ノンカップ麺シリーズは、岐阜県では生協(コープ)で買えますが、他県ではどうなのでしょうか。岐阜県可児市でいうと、「湯の華市場」で見かけたことがあります。
「ノンカップ麺」の名称は、鍋を使わなくても、どんぶりにお湯を注ぐだけで食べられるからだと思います。老舗メーカーですから、命名した当時は、鍋で煮込まないインスタントラーメンが珍しかったのかもしれないですね。
製造元のトーエー食品さんは岐阜県関市の会社。関市といえば、「刃物まつり」「関の孫六」「貝印の包丁」が有名です。岐阜県内では、桜井食品さんも無添加に徹底的にこだわっているメーカーです(いずれ紹介します)。岐阜県内に二つも無添加にこだわった食品メーカーがあるなんて、岐阜県民としては喜ばしい限りです。(しかし岐阜県民の多くは、添加物にほとんど関心がなく、悲しい限りです)
「無添加」のインスタントラーメンは珍しい
前置きが長くなりました。ノンカップ麺シリーズは、インスタントラーメンとしてはかなり珍しい無添加のラーメンです。まず、「麺」の原材料は「国産小麦粉、国産そば粉、パーム油、国産馬鈴薯でん粉、食塩」のみ。得体の知れないものは入っていませんね。
そして、一般的なインスタントラーメンでは「添加物まみれ」と表現するしかないくらい体に悪いもののオンパレードになりがちな「スープとかやく」の原材料を見てみましょう。「食塩、粉末しょうゆ、砂糖、ねぎ、酵母エキス、混合節粉末(カツオ・さば)、魚醤粉末、ほたてエキス、椎茸エキス、麦芽エキス、ごま油」これで全部です。
酵母エキスは得体が知れないのであまり好きではないのですが、インスタントラーメンとしては十分に「無添加」と言えるでしょう。
添加物の少ないインスタントラーメンの探しかた
トーエー食品さんのラーメンは、スーパーにはあまり置かれていないようで、無添加のラーメンを探すのは難しいかもしれません。ただ、無添加とまではいかなくとも、添加物の少ないラーメンは、大きめのスーパーに1つくらいは置いてあるはずです。無添加にこだわっているキリマルラーメンは、わりと見かけますね。
添加物の少ないラーメンの探し方が分からない場合は、とりあえず「酸味料」「酸化防止剤」「調味料(アミノ酸等)」「タンパク加水分解物」「香料」……この辺りの表記がないものを選びましょう。
「かんすい」は無添加派の人は避けがちですが、例えば小笠原食品さん(無添加にこだわっているメーカー)の「キリマルラーメン」はかんすいを使用されていますから、「かんすい=悪」と決めつけないほうが良いでしょう。
<豆知識>
食品添加物は、「/」の右側にまとめて記載されています。
例えば、有名なインスタントラーメンの「/」の右側には、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1と書かれています。このようなインスタントラーメンは、たまに食べるくらいなら良いですが、週に1回以上は食べないほうが賢明ですね。
「無添加ラーメン御三家」とは?
個人的には、トーエー食品「ノンカップ麺」、桜井食品「さくらいのラーメン」、小笠原食品「キリマルラーメン」の3つは、岐阜県では比較的手に入りやすい「無添加ラーメン御三家」です。(完全に私見です)
この3つのうちのいずれかが店頭に置かれていると、安心します。一個人としても、同じ無添加にこだわるメーカーとしても、「自分もがんばらなきゃ!」と励まされるのです。
大手食品メーカーは、添加物を多用しないと、安く販売できないのでしょうけど、庶民の健康を考えてほしいものです。大手食品メーカーが「無添加」に舵を切るためには、私たち一人ひとりが変わらなければなりません。無添加食品を選び続けることは、結果的に「私たちの健康と、自然環境を守る」ことにもつながるのです。
未来のために、食品の成分表示を確認する習慣をつけましょう!
商品情報
商品名 | ノンカップ麺 和風ねぎ入りそば |
名称 | 即席めん |
原材料名 | 油揚げめん〔小麦粉(小麦〈国産〉)、そば粉(そば〈国産〉)、パーム油、馬鈴薯でん粉(馬鈴薯〈国産〉〈遺伝子組換えでない〉)、食塩〕、スープとかやく〔食塩、粉末しょうゆ(大豆(分別生産流通管理済み)・小麦を含む)、砂糖、ねぎ、酵母エキス、混合節粉末(カツオ節・サバ節)、魚醤粉末、ほたてエキス、椎茸エキス、麦芽エキス、ごま油〕 |
内容量 | 77g |
製造者 | トーエー食品株式会社 |
公式サイト | https://www.toe-noncup.com |
商品価格 | 1袋 200円くらい |
ご購入はこちら
今回紹介したのは、生協向けのパッケージと思われます。ノンカップ麺シリーズはどれもおいしいので、ぜひお試しくださいね。